こんにちは!
たくやです。
これは生後1週間程経った頃のことです。我が子を沐浴する時が来ました。「赤ちゃんの沐浴」は、新米パパにとって大きなハードルの一つではないでしょうか。僕はプレパパ教室では人形を使って沐浴の練習をしましたが、実際にわが子をお風呂に入れるとなると、緊張感はまるで別物です。この記事では、私が初めて赤ちゃんを沐浴させたときの体験談を通して、「パパ育児のリアル」をお伝えします。
プレパパ教室では「完璧」だった沐浴練習
出産前、僕は妻と一緒にプレママ・パパ教室に参加しました。保健センターで開催されたものだったので、他にも新米パパや先輩パパもいました。6組のママ・パパたちと一緒に人形を使った沐浴の練習をしました。赤ちゃん役は人形なので動かないし、重さも実際より軽めです。場所の都合上シンクで行ったのですが、高さもちょうどよく、必要な物は準備されていて、安心して取り組める環境でした。
講師の助産師さんや保健師さんに「お父さん、上手ですね!」と褒められ、「この調子なら実際の沐浴も大丈夫そうだな。」――そんなふうに思っていたのです。
はじめての沐浴。赤ちゃんは人形じゃなかった
そして出産して1週間程経った頃、妻と我が子が退院し自宅に戻るとついにその時がやってきました。
「今日、沐浴する?」と妻に言われ、いざ挑戦することに。「練習で上手にできたんだし、大丈夫だろ。」とこの時までは思っていました。
ベビーバスにお湯を張って、ガーゼやバスタオル、着替えなど一通り準備を終えたものの、目の前にいるのは、実際に動いて泣く、かけがえのない我が子です。
人形と違ってふにゃふにゃと柔らかく、ちょっとしたことで泣き出しそうになる赤ちゃんに、僕は開始早々ペースを掴めません。
「首が座ってないからふにゃふにゃだ…。」、「目や口に泡が入ったらどうしよう…。」、「耳にお湯が入ったら…。」、「滑ったらどうしよう…。」、「ってか、思ってるよりめっちゃ足動かすやん!」など、頭の中が不安でいっぱいになり、手は緊張でこわばっていました。思っていたより赤ちゃんの体は小さくて、しっかり支えているつもりでも、自信が持てません。
いざ沐浴を始めたものの練習の時ほど上手にできず、入院中に既に我が子を相手に沐浴をしていた妻にサポートしてもらいながら、隣で「大丈夫、ゆっくりでいいよ。」と声をかけてもらい、何とか最後までやりきることができました。
汗だくです。
沐浴は“作業”じゃない。“ふれあい”だった
沐浴を終えて、バスタオルにくるまれたわが子を抱っこした瞬間、やっと緊張から解放されました。「無事に終わった…。」という安堵感と、「ちゃんとできた!」という達成感でいっぱいでした。そして何より、赤ちゃんの温かさと表情に触れて、胸がいっぱいになりました。
今振り返ると、沐浴は単なるお風呂の時間ではなく、赤ちゃんとの大切なコミュニケーションのひとときだったと感じます。目と目を合わせて話しかけながら洗ってあげることで、父親と子供の関係性を築いていく、育児において重要な役割を持っていると思います。
これから何度もお風呂に入れるでしょうが、初めての時に感じたこの思いはずっと忘れることは無いと思います。
初めての育児には不安がつきものですが、それをひとつひとつ乗り越えることで、自分の中に自信と愛情が積み上がっていくことを実感しました。
「できるかどうか」より「やってみること」が大切
新米パパにとって、育児は緊張の連続です。うまくできるか不安になります。でも、実際にやってみることでしか得られない経験と気づきがあります。沐浴もその一つでした。
赤ちゃんのお風呂は、パパが育児に関わる第一歩としてとても大切な時間です。たとえ失敗しても、子供はパパの声や手のぬくもりをちゃんと感じ取っていますと思います。
「上手にできるかどうか」ではなく、「やってみること」が大切です。やっていくうちに上手になればいいのです。「やってみること」の一歩が、家族の絆をより深め、パパ自身の成長にもつながると感じました。
これから沐浴に挑戦するパパたちへ、緊張しても大丈夫です。上手にできなくても大丈夫です。赤ちゃんと向き合うその時間こそ、かけがえのない宝物になりますよ。
それでは!